アップル製品愛好者のトリダイです。
iPhoneやMacの値上げが、いよいよ現実味を帯びてきました。
Appleのティム・クックCEOがウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じ、値上げは避けられないと明言したようなのです。
半導体やメモリの値段が上がっているという話はここ最近よく聞きますが、それがいよいよApple製品の価格にも直結する段階に来たということになります。長年Apple製品を使ってきた一人としては「来るとは思っていたけど、ついに来たか」という気持ちです。
今回は今回の発言の背景と、これから何が起こりそうなのかを、できるだけわかりやすくまとめてみます。
クックCEOが語った「100年に一度」の事態

クック氏はインタビューの中で、値上げについて残念ながら避けられない選択だと語っているようです。
これまで値上げの影響をできるだけ抑え、消費者に負担をかけないよう努力してくれてきたものの、もはやその努力では対応しきれないところまで来ている状況のようですね。
業界に40年以上携わってきたクック氏がこれまで見たことがない事態だと振り返っているくらいなので、単なる一時的な値上がりではなく、構造的な変化が起きていると見たほうが良さそうです。値上げの対象製品や時期、具体的な金額についてはこの時点では明らかにされていません。
値上げの原因はメモリ半導体の供給不足

なぜここまで大きな話になっているのか、その理由はメモリ半導体の供給不足にあります。大手のAI会社やGoogleやMicrosoft、Metaといった大手IT企業が、AIサーバー向けの高帯域幅メモリを確保するために長期契約を結び、巨額の投資を行っています。
その結果、サムスン電子やSKハイニックス、マイクロンといったメモリ大手が高帯域幅メモリの生産に力を割くようになり、スマートフォンやパソコンに使われる一般的なDRAMの生産が後回しになってしまっているのです。
この影響で、消費者向けメモリの価格はこの一年でおよそ4倍にまで上昇したと報じられています。
ケチケチトリ自分も1年半前に3,000円程度で買ったメモリがいまAmazonで価格を見たら20,000円前後でびっくりしました💦
スマートフォン用のメモリにかかるコストも、たとえばiPhone17 Proの時点では1台あたり39ドルほどだったものが、次のiPhone18 Proでは145ドル前後になるという見立てもあります。
ストレージについても同様で、13ドルほどだったコストが51ドル前後まで跳ね上がるという推計です。AIサーバー向けの需要がこれほど身近なスマートフォンの値段にまで影響するというのは、なかなか実感しづらいところですが、それくらいメモリという部品が今は争奪戦になっているということなのでしょう。
AppleはWWDC26で発表したSiriとApple Intelligenceを統合した新機能をオンデバイスで動かすために、より多くのメモリを必要としています。AI機能を充実させようとすればメモリ搭載量を増やす必要があり、その分のコストがそのまま価格に乗ってくる構図になっているのも、今回の値上げを後押ししている要因のひとつといえそうです。
値上げ幅はどのくらいになりそうか

具体的な金額については各社の試算がいくつか出ています。
- 調査会社のTechInsightsは、現状の利益率を保つにはiPhone18 Proで200ドルほどの値上げが必要になると見ています
- 別の調査会社の試算では、上位機種でおよそ270ドル、日本円で4万3000円ほどの値上げが必要になるという見方も出ています
- Bloombergのマーク・ガーマン記者は、iPhone18 Proシリーズで300ドルの値上げになるとの観測をXに投稿しています
もし300ドルの値上げがそのまま日本にも反映されるとすると、現在の為替レートを前提にした場合、日本での販売価格は税込で4万5000円ほど高くなる可能性があります。
今のiPhone17 Pro 256GBモデルが17万9800円なので、単純に上乗せすると22万円台に乗ってくる計算です。Proモデルが20万円を超えるのが当たり前になる、という時代がいよいよ目の前まで来ている感じがします。
ちなみに値上げはiPhoneより先に、iPadやMacのほうが早く実施される可能性が高いとも報じられています。日本の場合は半導体価格の上昇に加えて円安の影響も重なるため、海外よりも値上げの幅が大きくなる可能性も十分にあります。
非常にツライ!!
値上げのタイミングはいつ頃か

ガーマン記者は、米国で例年6月中旬から始まる新学期セール「Back to School」のタイミングと値上げを絡めてくる可能性を指摘しています。
クック氏が普段は社内事情をあまり外に出さないApple社にしてはかなり踏み込んだ発言をしたこと自体が、値上げがすでに検討段階ではなく実行段階に入っているサインだという見方です。
iPhone本体については、例年通り9月に発売されるiPhone18 Pro・Pro Maxのタイミングで新しい価格が適用される可能性が高いとみられています。
今年は折りたたみ式iPhoneの発売も予定されており、さらにクック氏自身も9月にCEOの座をジョン・ターナス氏に譲ると報じられているので、Appleにとっては経営体制と価格体系が同時に大きく変わる節目の秋になりそうです。
一般ユーザーとして気にしておきたいこと
ここまで読んで「結局自分にどう関係するのか」が気になる人も多いと思うので、自分なりに考えていることを書いておきます。
買い替えを検討している人は、今のうちに何かしら動いておくほうが無難かもしれません。iPhoneやMac、iPadの買い替えを今年中に予定している場合、値上げ前の在庫や型落ちモデルを押さえておくor検討しておくのは選択肢としてありです。
1つの基準として先日発表になったOS27シリーズに対応しているかどうかは目安になるかもしれません。

また、買い替える場合には少しでもお得に購入する方法も以前に記事を書いているので見てもらえらと思います。

また、下取りに出す予定の端末がある場合も、値上げ後は新端末の負担額が増える分、下取り価格との差額に注目しておくと損をしにくくなります。
逆に、すぐに買い替える予定がない人、具体的にはここ2,3年以内に端末を買い替えたばかりの人は焦って動く必要は無いと思います。
値上げの対象や時期、金額はまだ確定していない情報も多く、現時点でわかっているのはあくまで観測や試算の範囲です。今回のクック氏の発言で確実なのは値上げの方向性そのものであって、細かい条件は今後の発表を待つしかない部分も大きいです。
メモリ不足は一時的な現象ではなく、AI需要の拡大に伴う構造的な変化として2027年ごろまで続くと見られています。
今回のApple製品に限らず、スマートフォンやパソコン全般の値段がじわじわ上がっていく流れは、今後しばらく続きそうだと考えておいたほうが良さそうです。
まとめ

今回のクックCEOの発言は、値上げの具体的な内容を示すものではないものの、Appleが値上げに踏み切る方向であることを認めた点で、これまでとは一歩違う重みのある発言だったと思います。
背景にあるのはAI需要の拡大によるメモリ半導体の世界的な供給不足で、これはApple一社の問題ではなく業界全体に広がっている話です。
iPhone18シリーズが発売される秋に向けて、今後も値上げに関する続報が出てくるはずなので、買い替えを考えている人は引き続き情報をチェックしたり、場合によっては早めに買い換えを検討してみることもおすすめです。

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