docomoの「ahamo」、Softbankの「LINEMO」、auの「povo」といった3大キャリアの格安サービス競争が激化の一途をたどっていますね。
そのような中、先日、LINEMOから990円の「ミニプラン」が出ましたが、今回はpovoが従来のプラン体型を大幅に変更して「オールトッピング」という形で大幅なプラン改革を発表しました。
今回はプランの詳細を解説しつつ注意点や恩恵を受けられる方を紹介していきます。
結論から言うと
「20GB前後はコンスタントに使うよ!」「月によって利用量が頻繁に変わる。」
といった方にとってはかなり恩恵のあるサービスに生まれ変わったと感じました。
- povoの新サービス「povo2.0」のオールトッピングの概要が詳しく分かる。
- 「povo2.0」 のメリット、デメリットが分かる。
- 他社のサービスと比較が出来る。
「povo」(ポボ)って何?
「povo」は聞いたことがなくてもdocomoの「ahamo」(アハモ)を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
このpovoはahamoに対抗するべくauから打ち出された格安プランです。
povoは月額基本料金2,728円で20GBの高速データ通信量がセットになったプランをベースとして、そこに通話サービスやデータ通信量などを自分の使い方に合わせて増やす「トッピング」方式が他社と差別化の部分でした。
今まで(povo1.0)のサービス内容
これまでのサービス内容は先にも触れたとおり、月額2,728円で20GBの高速データ通信をベースとするプラン。
それに必要なオプションを「トッピング」ができる。といったプランでした。
しかし、通話を考えれば最初から通話サービス込みで2,970円のahamo、同じ額でもLINE使い放題のLINEMO、料金体系だけで言えば安い楽天にはどうしても見劣りする部分がありメイン回線として選ばれにくい面がありました。
キャリア | ドコモ | ソフトバンク |
KDDI(au) |
名称 | ahamo | LINEMO |
povo |
ベースとなる 料金プラン(税込) |
2,970円 (20GB) |
2,728円 (20GB) |
2,728円 (20GB) |
通話 | 1回5分の無料通話 (超過時は22円/30秒) |
550円で1回5分の無料通話 1,650円で通話無制限 |
550円で1回5分の無料通話 1,650円で通話無制限 |
データ追加 | 1GB/550円 | 1GB/550円 | 1GB/550円 |
メリット | 海外ローミング 20GBまで無料 |
無料海外ローミング LINEでの通信・通話は無料 2021年夏からスタンプ使い放題 |
200円で24時間のデータ料金無制限などの細かなオプションが豊富 |
特徴 | エリアカバー率が高い | LINEを軸に使うなら良い | au/UQ mobile/povo間の 移行手数料無料 |
今回のpovo2.0はどう変わる?
トッピングなしの状態
povo1.0 | povo2.0 | |
基本料 | 2,728円(税抜2,480円) | 0円 |
月間データ容量 | 20GB | 0GB |
データ容量が0GBの場合の通信速度 | 最大1Mbps | 最大128kbps |
ご契約いただける方 | 20歳以上の個人のお客さま | 13歳以上の個人のお客さま |
なんとこの状態の契約だと「月額料金が0円」
しかし、128kbpsの通信なら無限に使えるのは凄いですね。
ただし、この128 kbpという速度はネット検索すら厳しい速度なので、スマホ決済などの瞬間的な通信で事足りることでしか使えません。
何のオプションも購入しない状態が180日続くと契約解除になる場合があるようです。
データトッピング
データ量 | povo1.0 | povo2.0 | |
データトッピング料 | 1GB | 550円(税抜500円)[31日間] | 390円(税抜355円)[7日間] |
3GB | – | 990円(税抜900円)[30日間] | |
20GB | – | 2,700円(税抜2,455円)[30日間] | |
60GB | – | 6,490円(税抜5,900円)[90日間]→30日換算20GB/2,163円 | |
150GB | – | 12,980円(税抜11,800円)[180日間]→30日換算25GB/2,163円 | |
データ使い放題 24時間*2 | 220円(税抜200円)[24時間] | 330円(税抜300円)[24時間] |
新しいプランでは増やせる通信量のバリエーションが増えました。多くのデータを毎月使う方は60GBや150GBのまとめ買いがかなりお得だと思います。
個人的には「今月あと少しなのにデータ量使い切っちゃった!」と感じた経験が何度かあるので+1GB(7日間)の金額が下がったことはメリットが大きいと感じますね。
新プランではチャージしたデータ量は日付の制限があることには注意です。期間内に使いきれなかったデータ分は消失します。
通話トッピング
povo1.0 | povo2.0 | |
---|---|---|
5分以内通話かけ放題 | 550円(税抜500円)[1ヶ月間] | 550円(税抜500円)[1ヶ月間] |
通話かけ放題 | 1,650円(税抜1,500円)[1ヶ月間] | 1,650円(税抜1,500円)[1ヶ月間] |
通話についてはトッピング料金は変わっていません。
日常の買い物やサービスを利用することで無料でデータ通信量がもらえる「#ギガ活」
以下のようなポイントサービスやゲーム感覚で楽しみながら、データ容量がもらえるサービスが始まるようです。これはかなり面白そうです。「ポケモンGO」的な感じ!?
- 例えば「ローソン」や「すき家」において、au PAYでの支払いで500円以上購入すると300MB (3日間) のデータがもらえる。
- povoのブランドカラーである黄色いアイテムを探すと、通常よりも多くのギガがもらえる「FIND povo」を2021年秋から実施します。
他社比較
他社のメインプラン20GB+5分かけ放題に合わせたとき
名称 | ahamo | LINEMO | povo |
金額 | 2,970円 (20GB) |
3,278円 (20GB) |
3,250円 (20GB) |
単純に20GBのトッピングを付けるとahamoが一番安くなります。
しかし!povoでデータをまとめ買い、つまり大容量のトッピングをした場合は変わってきます。
名称 | ahamo | LINEMO | povo |
金額 | 2,970円 (20GB) |
3,278円 (20GB) |
2,713円 (60GB購入で1ヶ月20GB換算) |
60GBを購入した場合1ヶ月20GB換算になるので、表のように考える事ができます。
150GBを購入した場合に1ヶ月に25GB 使えて同じく2,713円で利用できるので非常にお得です。
LINEMO「ミニプラン」との比較
提供ブランド | LINEMO | povo |
プラン名 | ミニプラン | 3GBのトッピング |
月額料金 | 990円 | 990円 |
(データ容量) | 3GB | 3GB |
通話 | 550円で1回5分の無料通話 | 550円で1回5分の無料通話 |
なんと、まったく同じの状態になるという!?
完全に意識した料金設定だっということですね。
ただし、LINMOにはLINEギガフリーがあるので、単純にこの価格設定でずっと運用するならLINEMOの方がお得です。
注意点
特に現状povo1.0を使っている人にとっての注意点があります。
以下のデメリットを理解したうえで利用を検討ください。
- 何のオプションも購入しない状態で利用すると180日後には契約解除になることがある。
- データトッピングのデータ利用期限が決まっていて仮に余ったとしても繰り越せない。
- 従来のpovo1.0を利用している方は自動移行はしない。移行には手続きが必要で一度2.0にしてしまうと二度と1.0にはできない。(1.0は新規受付を終了するため)
- auの家族割サービスがpovo1.0では人数カウントされていたがpovo2.0では対象外となる。
- LINEの年齢認証サービスが2.0では非対応。(※IDを用いての友達追加などができなくなる。)
povo2.0がオススメな人
こんな人にpovo2.0はオススメです。
- 大手3大キャリアの1つであるau回線で安定した通信を行いたい。
- 3GBなどの少ないデータプランを管理しながら利用できる。
- 1ヶ月のデータ使用料は20GBくらいが丁度いい。でも、少しでも料金を下げたい。
- 出張などで利用状況が短期間で大きく変わることが頻繁にある。
- まとめ買いしたデータをある程度、計画的に確認しながら使える人。
このような人には非常に向いているプランだと思います。
まとめ
正直、まだスマホ業界のプランは進化するのかと驚きました。
20GBをうまく活用できる方や逆に少ない容量をうまく管理できる方には本当に良いプランだと思います。
トッピングはアプリで簡単に付け替えができるようなので、大きく使い方が変わる場合にもすぐに対応できる点もいい点ですね。
しかしながら、管理ができずトッピングをその都度増やしてしまうと高くついてしまうプランとも言えます。
個人的にはpovo2.0は本当に魅力的なプランで私も検討してみたいと思いました。
9月下旬のサービス開始が待ち遠しいですね。
それでは良いお買い物を
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