キーボード沼にズブズブハマっているトリダイです。
自分の中で欲しいキーボードのこだわりがどんどん強くなってしまいました!
- 75%キーサイズ
- 音量調整ができるノブ付
- キー変更(リマップ)ができる
- Bluetoothもしくは2.4GHzレシーバーの無線接続が可能
この条件に合うキーボードを探した結果、今回私が購入したキーボードがKeychron(キークロン)のQ1Maxです。
このメカニカルキーボードは、プレミアムなPBT素材やフルメタルボディ、カスタマイズ可能なキー配置など、多くの魅力を持つキークロン社のラインナップの中でも上位モデルのキーボードになります。
さらに、QMK/VIAソフトウェアによる高度なカスタマイズ性や、Bluetooth5.1と2.4GHzの接続機能も備えているので、私の希望にバッチリでした。
この記事ではキークロン Q1 Max を実際に使用してみて感じた魅力や気になった点などを余すことなくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
<PROFILE>
- 元家電量販店スタッフ
- Mac・通信コーナー責任者
- Mac使用歴12年
- Apple Sales Professional
- ズボラ、手が小さい、皮膚弱い、イヤホンが苦手
- 今使用しているキーボードに不満がある人
- 打鍵感の良いキーボードを探している人
- キーボードを持ち運ぶことは無い人
Keychron Q1 Max のスペック表
項目 | 詳細 |
---|---|
レイアウト | 75%レイアウト |
サイズ | 327.5 x 145mm x 前方高さ22.6mm(後方高さ35.8mm(キーキャップ含まず)) |
重量 | 約1724 g ± 10 g |
メインボディ素材 | CNC機械加工アルミニウム |
キーキャップ | KSAダブルショットPBT(US配列) OSAダブルショットPBTキーキャップ(JIS配列) |
スイッチ | Gateron Jupiter(完全組み立てバージョン) |
バックライト | 南面RGB LED |
ホットスワップ対応 | 3ピンおよび5ピンMXメカニカルスイッチ |
ポーリングレート | 1000 Hz(2.4 GHz & 有線) / 90 Hz(Bluetooth) |
Nキーロールオーバー(NKRO) | ワイヤレスモード、ワイヤードモード共にあり |
バッテリー | 4000 mAh 充電式リチウムポリマーバッテリー |
BT作業時間(RGB) | 最長100時間(最低輝度) |
BT作業時間(バックライト消灯時) | 最長180時間 |
対応システム | macOS / Windows / Linux |
接続方式 | 2.4 GHz / Bluetooth / Type-C有線 |
Bluetoothデバイス名 | Keychron Q1 Max |
個人的にはキークロンのキーボードの最大のメリットは様々なバリエーションがあることもさることながら、標準でMac用のキーキャップも付属している点は嬉しいですね!
他社メーカーだとWindows用のキーキャップしか付いてないことも当たり前だしね(汗)
そうなんだよ。
別で買ってもいいけど、種類も少ないし、部分的に変えるとそこだけキーの色味やプロファイルが違うってことになりかねないしね…
Q1ProやQ1の違いを比較
モデル | Q1 Max | Q1 Pro | Q1 |
---|---|---|---|
接続方式 | 2.4 GHz / Bluetooth /有線 | Bluetooth / 有線 | 有線 |
吸音フォーム | 5層構造 | 2層構造 | 2層構造 |
キースイッチ | Gateron Jupiter | Keychron K Pro | Gateron G Pro |
キーキャップ | KSA Double-shot PBT | KSA Double-shot PBT | OSA Double-shot PBT |
MCU Storage | 256KB | 128KB | 128KB |
確実に進化をしていますね!
少しでも金属の反響音などを抑えて気持ち良い打鍵間を味わいたい人や、無線で接続をしたいなら吸音フォームが充実していて、接続の安定性の高い2.4GHzも選択できるQ1Maxが圧倒的にオススメです。
キークロン Q1 Max の魅力
私が感じたキークロン Q1 Max の魅力について解説します。
ダブルショットPBTキーキャップ
Keychron Q1 Max はプレミアムノンバックライトPBT素材を使用しています。 この素材は耐久性に優れており、長期間の使用でも文字が消えない特徴があります。
さらに、ダブルショット刻印により、油分にも強く、常に清潔に保つことができます。 キーボードの表面は滑らかで、快適なタイピングができる点も強みです。
フルメタルボディ
Keychron Q1 Max のフルメタルボディは、高い耐久性を誇ります。 6063アルミニウムを使用し、CNCマシニングやポリッシュ、アルマイトなどの製造工程を経て作られています。これにより、重厚感がありながらも洗練されたデザインが実現されています。
その分、本体は1.7キロほどありめちゃくちゃ重たいです!
ダブルガスケット構造に強化された音響フォーム
金属間の音響共振を低減するために、シリコンパッドを追加したダブルガスケットデザインも採用されています。 これにより、キーを打つたびに感じる心地よいサウンドと、長時間の使用でも疲れにくい快適さです。
カスタマイズ可能なキー配置
Keychron Q1 Max は、QMK/VIAソフトウェアを使用して、キー配置を自由にカスタマイズすることができます。また、この機種は独自のアプリにも対応しており、従来のモデル以上に簡単にキーマップ変更などが可能になっています。
ユーザーの好みに合わせて、あらゆるキーのリマップ、マクロコマンド、ショートカット、キーコンビネーションの作成が可能です。 これにより、効率的なワークフローを実現し、自分だけの使いやすいキーボードを作り上げることができます。
また、すべてのスイッチやコンポーネントがホットスワップ可能であり、簡単に交換することができるので、メンテナンスも容易です。
Keychron Q1 Max の開封と外観
実際に開封した様子をご紹介します。
同梱物
- Windows用キーキャップ
- USB-C to A変換アダプタ(AがオスでCがメス)
- USBーC to A延長アダプタ(両側メス)
- 分解・補助パーツセット
- キーキャップ・キースイッチ引き抜き具
- クイックスタートガイド
- 簡易マニュアル
- キースイッチ説明
かなり充実した同梱物になっています。
外観と仕様
本対後方側面に各種端子やスイッチなどが集中しています。
充電用のUSBーC、WindowsとMacの切り替えスイッチ、接続方法の切り替えがあります。
非常に汎用性が高いですね!
あと、キーボードの高さ調整用の脚は付いていません。
元々、少し角度はついていますがもっと角度をつけたい場合にはノートパソコン用の角度調整用の足をつけてもいいかもしれません。
キーキャップはJIS版とUS版で仕様が異なります。
- KSAダブルショットPBT(US配列)
- OSAダブルショットPBTキーキャップ(JIS配列)
KSBプロファイルは奥と手前が高い形状ですり鉢状になっています。
本体の角度調整用の脚も付いていないので、打鍵時の角度などで誤魔化しにくい点は合う合わないが結構分かれるんですよね。
これが結構クセがあるんですよね。
本体にはRGBバックライトが仕込まれています。
RGBの色相、彩度、明るさ、効果速度、異なるモードをさらに細かく設定したり、これらのキーをQMK/VIAでリマップすることも可能です。
しかし、個人的にはバッテリーの消費も激しくなりますし、集中力を欠くのでほぼ使いませんが、ゲーミング用途としてデスクを映えさせたい人には魅力的かもしれませんね。
Keychron Q1 Max の使用感とメリットとデメリット
Keychron Q1 Max をしばらく使用してみて、個人的に特に気になったポイントをご紹介します。
メリット1:3種類の接続方法が選べるのは便利
これはめちゃくちゃ助かっています!
有線で接続すれば充電不要ですごく安定しますが、ケーブルが邪魔ですよね。また、Bluetoothは無線で接続できますが遅延が発生したり、電波干渉などを受ける人もいるかと思います。
その点、2.4GHz接続をすれば無線かつ安定した接続をすることができるんですよね。
こういう柔軟性は非常に大きいですね!
Bluetooth接続は3台までの機器を登録できるし、ドングル(レシーバー)不要な点もメリットになりますね。
メリット2:打鍵感のクオリティも良く、カスタムもできる
打鍵音は非常にいい感じですが、私が打った感じだとバックスペースキーと左シフトキーが金属反響音が少し気になりました。
厳密に言うと金属音というより、底打ち音がカーンカーンとする感じがします。
とはいえ、分解することも想定されていますし、ホットスワップ対応でキースイッチもキーキャップも交換できるので、その辺りの不満点も緩和することができますね。
キーキャプやキースイッチを交換するだけで変わるかもしれないですし、長期間使用で気にならなくなったという声もある様なので、様子見したいと思います!
メリット3:キーマップ変更ツールも独自のものがあり使いやすい
汎用性が高く有名な「VIA」だけでなく、
デメリット1:本体がメチャクチャ重い
本体が約1.7kgとめちゃくちゃ重たいので、ちょっと動かすだけでもしんどいので固定して使うにしても少し気になりますね。
ちょっと体制を変えた際にキーボードのポジションを微調整するのも一苦労でした
デメリット2:Bluetoothに相性問題がある
これはあくまで私の環境下の問題でもありますが、この機種とMacをBluetoothで接続すると他のBluetooth機器の接続が不安定になる症状が出る様になりました。
イヤホンやスピーカーが特にわかりやすく、ブツブツ音が切れたり音飛びが発生するようになりました
幸いなことに2.4GHz接続も使えるので私と同じ状況が出る人は、2.4GHz接続を試してみるといいかもしれません。
デメリット3:KSAプロファイルは好みが分かれる(USのみ)
このQ1MAXには「KSAプロファイル」というキーキャップが採用されています。
一般的にはOEMやCHERRYプロファイルの方が多く採用されているそうです。
上の図を見るとわかる様にKSAプロファイルは手前と奥側が高くなっているすり鉢状の形状になっていて、手前が高く1番押すことの多いキーが沈んでいます。
私の様に手が小さい人は手前のキーが手に引っかかる上に、少し大袈裟にいうと中央部分に手を突っ込む様な感じになるので、手が小さい人は手前のキーが手に引っかかりやすく、1番奥のキーを押す際にはまたその手前のキーが邪魔になることも多い様に感じました。
結構打ちにくくて、無理して打っていると腕がつるんだよね
評判は悪くないみたいなので、手が大きめの人なら合うのかもしれないね。
不満点を解消する方法もご紹介しています
購入前・購入後の注意点
Q1Maxはカスタムキーボードということもあり、他のキーボードとは少し異なる仕様があります。
購入前の段階で知っておいた方が良いなと感じたことがあったので詳しく紹介します。
JIS(日本語)配列と英字(US)配列での仕様の違い
このキーボードはJIS配列とUS配列を選択できるのですが、配列の違い以外にもキーの形状の違いがあります。
- US配列→KSAプロファイルのキーキャップ
- JIS配列→OSAプロファイルのキーキャップ
上でも紹介しましたが、この点は意外と盲点なので注意した方がいいです!
あとで、OEMやOSAプロファイルのキーキャップを購入することもできるので、どうしても馴染まない場合には交換も検討してみてもいいかもしれません。
コマンドキーのキー変更がうまくいかない場合
「VIA」や「Keyhcron Launcher Web App」以外のアプリでキーマップを変更しても反映されないことがあるかもしれません。
というのも、このキーボードはなぜか左右のコマンドキーが同じ「レフトコマンドキー」に設定されていました。
なので、よくあるUSキーボードをJISの入力切り替えに近づけるツールなどを使った際には問題が出てしまいます。
「英かな」とか有名ですね
なので、そういったツールを使う際にはかならず右側のコマンドキーをライトコマンドに一度、リマップしてからツールを使用する様にすれば正常に利用できる様になります。
ライトコマンドキーが存在するのになんで両方レフトコマンドキーになっているんだろう…
Fキーの設定はOSではできない
Macの場合ですが本来はシステム環境設定の「キーボード」→「ショートカット」→「ファンクションキー」からFキーの設定を制御することができます。
このスイッチをONにしておくとファンクションキーを押ている間はFキーがメディアコントロール関係のキーになって何もしていない時は通常のFキーとして作動させることができるんですが…
なんとこのキーボードはMac側のこの設定を一切無視します。
私の場合F6〜F8は通常のFキーとして使いたいので、そこでだけはリマップしています。
購入者のレビュー・口コミ
多くの購入者から高評価が多いキーボードですが、いろいろなサイトや動画を見た中で挙がっていた肯定的な意見と否定的な意見ご紹介します。
好意的な意見
- 打鍵感がいい
- 日本語版も選べるのがいい
- この配置はなかなかない
- バナナ軸がすごくいい打鍵感
否定的な意見
- 本体が重い
- 打鍵時に金属音がする
Keychron(キークロン) Q1 Maxの評価とオススメな人
専用キーマップツールがあったり流行りのノブなどがついているので非常に機能性は高いと感じました。
キーレイアウトもクセがなく非常に使いやすいですね!
打鍵感とトレードオフかもしれませんが、やはり重さがいちばんのネックになると感じました。また、キーマップツールはパソコンに不慣れな人は少し難易度が高いのと、デフォルトのキー設定にクセがあるのも注意点ですね。
こんな人にオススメのキーボード
- とにかく完成度の高い打鍵感のキーボードが欲しい
- 自分に合わせてリマップやキーキャップ変更などが苦にならない人
- キーボードを移動したり、持ち運ばない人
まとめ:キークロンQ1Maxはこだわりが詰まったキーボード
- 何もカスタマイズしなくて も打鍵感のクオリティが良い
- 3種類の接続方式が使える
- カスタムが非常にしやすい
- キーマップ変更ツールも独自のものがあり使いやすい
- 本体が1.7kgと非常に重 く、少しポジションを調整するだけでも一苦労
- Bluetooth接続は相性問題がある様で他のBluetooth 機器の接続が不安定になる場合がある
- KSAプロファイルは好みが分かれる
今回はメカニカルキーボード「Keychron(キークロン) Q1 Max」をレビューしました。
完成度は非常に高いキーボードですが、細かい点で少しクセがありパソコンに不慣れな人はこの点をリカバーできない可能性はあるので注意した方がいいかもしれませんね。
それでは、良いお買い物を!
コメント