耳を塞がないイヤホンを愛するトリダイです。
今回ご紹介する耳を塞がないイヤホンはCleerのARC2というイヤーフック型のイヤホンになります。
音質においてはこれまでレビューしてきた耳を塞がないイヤホンの中でも最高クラスだと感じました!
この機種は優しい付け心地でありながら非常に高い音質を実現する機種でした。
しかも、設定などもわかりやすい点も非常に良かったですね。
- 今までの耳を塞がないイヤホンの音質では満足できなかった人
- これまでの耳を塞がないイヤホンの付け心地に満足していない
- 在宅ワークで仕事にもエンタメ視聴にも使える
また、利用シーンに合わせた3つのEditionが用意されていて自分の使用シーンに合わせた機種を選ぶことでより満足度の高い利用ができるようになっています。
今回レビューしたのは1番スタンダードなMusic Editionになります。
<PROFILE>
- 元家電量販店スタッフ
- Mac・通信コーナー責任者
- Mac使用歴12年
- Apple Sales Professional
- ズボラ、手が小さい、皮膚弱い、イヤホンが苦手
総合評価
それでは総合的な評価をまずはつけました。
比較項目 | 5段階評価 |
---|---|
音質 | (4.5 / 5.0) |
マイク品質 | (3.5 / 5.0) |
本体の操作性 | (3.5 / 5.0) |
装着感(不快感の無さ・取り回し) | (3.5 / 5.0) |
機動性(防水・外れにくさ) | (3.5 / 5.0) |
ペアリングのしやすさ(切り替え含む) | (5 / 5.0) |
アプリの使用感 | (4 / 5.0) |
総合評価平均 | 3.9点 |
音質に関して言えば非常にレベルが高く個人的には文句なしのレベルです。
ただし、装着時の外れやすさなどが少し気になりましたね。
耳の後方に来るツルの部分に少しでも触れるとズレたりしやすいと感じました。
それでは、詳しく解説していきます。
基本情報
項目 | 機能 |
---|---|
価格 | 28,673円(2024年5月) |
カラバリ | ブラック |
接続 | Bluetooth標準規格 Ver5.3 |
コーデック | aptX, aptX Lossless,aptX Adaptive,AAC,SBC, LC3 |
マルチペアリング | 2台 |
マルチポイント | 対応 |
連続再生時間 | 再生時間8時間。 ケース充電併用で最大35時間 |
片耳再生 | 対応 |
重さ | 12.5g(イヤホン本体) 130g(イヤホン本体+充電ケース) |
本体サイズ(縦・横・高さ/厚み) | 60mm x45mm x 15mm |
防水性能 | IPX5 |
専用アプリ | あり |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
各Editionの違い
私が購入した「Music Edition」の他に「Sports Edition」「GAME Edition」があるのですが、それぞれの特徴をご紹介します。
Sports Edition
- 充電ケースに紫外線照射機能を搭載。充電時に雑菌を99.9%除菌し、不快な匂いを抑制して効果的に消臭
- ワークアウトの動きを検知して、音質を自動でコントロール。ワークアウト中でも安定した音質を実現
GAME Edition
- 幅広い機器との接続で「59ms」の低遅延を実現するUSB Type-Cドングル(SBC, aptX, aptx HD, aptX adaptive (24bit/96kHz)対応)を同梱
- ゲーム内で正確に敵・味方の位置を把握するための「FPSモード」、より広い空間表現を生み出す「RTSモード」を搭載
基本的な音質や形状は同じですね。
ただし、それぞれ少しづつ付加機能が追加されている感じですね。
同梱物
- ARC2イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電用ケーブル(USB-A to USB-C)
- マニュアル
- クリーニングクロス(※ Sports Editionのみ)
- 保証書
最低限必要なものは同梱されていますね。
マニュアルは一部、英語表記しかない部分もあるので,
そこはネックだと感じました。
サイズ感・重量
重量は片耳で約12gですね。(少し重め)
大型のドライバーを搭載しているモデル(音質重視モデル)としては、標準的な重さではあります。
本体サイズは私の実測で60mm x45mm x 15mm(縦・横・高さ/厚み)で少し大きめの部類になります。
重量もサイズも少し重め・大きめですね
本体サイズは少し大きめくらいですが、ケースは相当大きいですね。
厚みはそんなにないですがサイズはかなり大きいので、持ち運びなどには不向きだと思います。
ただ、ケースの質感はかなり良くて、表面は硬い布のような素材なので、水分や油分の汚れには注意が必要かもしれません。
確かにサイズが大きいですが、ケース内にペアリング用のボタンが搭載されていて、面倒な操作をしなくてもマルチペアリングで2台目のデバイスに接続するのも非常にしやすいので、その点はケースサイズのデメリットを上回るメリットと感じました。
ペアリングのしやすさ・安定性
実際にMacとiPhoneの2台に同時に接続をして使用してみた体感をご紹介します。
私の環境ではこの2台へのペアリングは絶対必要なので、このペアリングが安定するかどうかは重要ですね。
マルチポイント
ARC2は2台までのデバイスへのペアリングが可能です。
上でも紹介した通りケースを開いたところにペアリングボタンがあるので、他の機種と比較しても非常にペアリングがしやすいです。
ペアリングの切り替え
デバイス間の切り替えは非常にスムーズです。
機種によっては引っかかりや切り替えが上手く行われないような機種もある中、この機種のデバイス間の切り替えは非常にスムーズに感じました。
装着感や運動時の安定性
実際に私が数時間連続使用をしてみての感想をご紹介します。
デスクワークと簡単なランニングなどで体感してみました。
長時間使用時の不快感
非常に優しい付け心地で長時間の使用でも全く不快感を感じることは無かったです。
個人的にはこれまで使用してきた耳をふさがないイヤホンの中でもトップクラスに付け心地はいい方ですね。
スポーツ利用時の安定感
ランニング程度であれば、そこまでズレたり落ちる様子はなかったのですがホールド力はあまり強くないです。
前方からの衝撃には問題ないですが、後方のフック部分に手などが当たると、いとも簡単にズレるので注意が必要ですね。
ホールド力はかなり弱いと思うので、腕を大きく動かす運動時や激しく体が動く運動には向いていないと感じました。
音質
音質はメチャクチャいいです。
16.2mmの超・大口径ドライバーと、卓越した音響チューニングを可能にするデュアルサイド・チャンバー構造により、繊細かつダイナミック、低域から高域まで自然な広がりを実現しています
ARC2公式より引用
さらに、独自のDBE(dynamic bass enhancement)により、オープンイヤー型で少なくなりがちな低域を効果的に補正。しっかりと低音を補正することで、よりリアルで迫力のあるサウンドをお楽しみいただけます。
私が実際に色々な音源で聴いた感じかなり広い音域をカバーしているだけでなく、音の分離感もしっかり感じますね。
マイク性能
マイク音は正直、少しこもった感があります。
通話などで困るほどではないとは思いますが、クリアで聞き取りやすいとは言い難いですね。
本体の操作性
- 1タップ:再生・停止
- 2タップ:曲送り
- 3タップ:曲戻し
- 右イヤホンを2タップ&2タップ目を長押し:ボリュームアップ
- 左イヤホンを2タップ&2タップ目を長押し:ボリュームダウン
- 首を縦に2回振る:電話を受ける
- 頭を横に2回振る:電話を切る
- 顔を左に向けてから戻す:曲送り
- 顔を右に向けてから戻す:曲戻し
コントロール方法は非常に多彩ですが、タッチコントロールの反応が少しイマイチです。
そのせいもあって、ボリュームアップやダウンの複雑な操作と通常の2タップの反応の切り分けが悪く誤動作を頻繁にしてしまいます。
そこで、アプリでもう少しカスタムできるといいのですが、アプリを使用してのコントロール変更は実質的には2タップの機能と3タップの機能の入れ替えのみなので、そこもネックですね。
あと、面白い機能としてヘッドトラッキングによる電話の着信コントロールや曲送りと戻しのコントロールですが、普段からオンにしていると誤動作をしてしまうのでOFFにする人が大半だと思いますが、いざ使いたい時にアプリを起動して再度ONにするか?と言われると正直疑問ですね。
アプリの使用感
アプリはシンプルで非常にわかりやすいのです。例えばイコライザのカスタムなどはプリセットもありますしカスタム設定もできるので音に関しては完璧です。
ただ、先にも述べた通りタッチコントロールの変更は非常に幅が狭く非常に残念ですね。
Cleer ARC2がオススメな人
- 耳を塞がないイヤホンでも音質には妥協をしたくない人
- 自分好みの音質をしっかり再現したい人
- イヤホンの長時間使用時の不快感が気になる人
- 運動時にイヤホンを使用しない人
何度も書いている通り、とにかく音質に関しては最高クラスに良いです。
もちろん、カナル型やインナーイヤー型の同価格帯のイヤホンには劣りますが、耳をふさがないイヤホンとしては抜きんでていますね。
ただし、サイズの割には耳へのホールド力は弱めなので、運動時に使用するならばヘッドバンド型やイヤーカフ型のイヤホンを選んだ方がいいとは感じました。
なので、自宅で作業用のお供に使う人や音質にはこだわりたいけど耳を完全に塞ぐと困る人には非常にあっているのではないでしょうか。
まとめ:音質最高クラスの耳を塞がないイヤホン
- 音質が良く特に低音がしっかり聞こえる
- マルチポイント対応
- 本体もアプリも操作がわかりやすい
- ヘッドモーションで電話に出れるなど面白い機能を搭載
- ケースが大きい
- 本体のタッチセンサーは反応が悪かったり誤操作しやすい
- 価格が高め
- 耳へのホールド力は弱め(外れやすい)
音質にこだわりたい人にとっては非常にオススメできる機種ですね。
使用シーンは屋内が個人的にはオススメにもなるので、スポーツシーンでガッツリ使いたいという人でなければ、かなりオススメできる機種ではないでしょうか。
それでは、良いお買い物を!
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