イヤホンが苦手なケチケチトリです。
いろんな「耳を塞がないイヤホン」を試してみて、感じたのは「ちょっと物足りない」です。
- 機能が少ない
- 音質が悪い
- ペアリングの安定性に欠ける
- 形状が特殊で他の人が見たら目立つ
こういった要素が多かったです。
しかし、今回ご紹介するSONYの「LinkBuds」はこれらの問題を大幅に改善してくれる、非常にハイレベルなイヤホンに仕上がっていました。
この記事ではSONYの「LinkBuds」を1ヶ月ほど使い込んでみて感じたことや気がついたことを、赤裸々にご紹介します。
<PROFILE>
- 元家電量販店スタッフ
- Mac・通信コーナー責任者
- Mac使用歴12年
- Apple Sales Professional
- ズボラ、手が小さい、皮膚敏感、イヤホンが苦手
- 複数の機器を切り替えながら使用することが多い人
- ながら聴きイヤホンにも高音質・多機能を求める人
総合評価
比較項目 | 5段階評価 |
---|---|
音質 | (4.5 / 5.0) |
マイク品質 | (4 / 5.0) |
本体の操作性 | (5 / 5.0) |
装着感(不快感の無さ・取り回し) | (3 / 5.0) |
機動性(防水・外れにくさ) | (3 / 5.0) |
ペアリングのしやすさ(切り替え含む) | (5 / 5.0) |
アプリの使用感 | (5 / 5.0) |
総合評価平均 | 4.2点 |
装着感を除けば過去最高水準です。
確かに値段は少し高めですが、値段だけの価値体験を提供してくれるイヤホンでした。
特に接続の「安定性」とペアリングの「切り替えのしやすさ」は他メーカーの商品より格段に上だと感じました。
LinkBudsの基本情報
まずは基本情報をご紹介します。
実はそんなに取り立てて、すごい機能があるわけではないんです。
カタログスペック(基本性能)
項目 | 機能 |
---|---|
価格 | 23,100円(ソニーストア) |
カラバリ | ホワイト、ブラック |
接続 | Bluetooth標準規格 Ver5.2 |
コーデック | SBC、AAC |
マルチペアリング | 8台 |
マルチポイント | 対応(2台) |
連続再生時間 | 再生時間5.5時間。 ケース充電併用で最大12時間 |
片耳再生 | 対応 |
重さ | 片耳 約4.1g |
本体サイズ | 30.8mm x 45mm x 29mm |
防水性能 | IPX4 |
専用アプリ | あり |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
特別にすごい機能があるわけではないんだね。
そうなんだよ。ただ、マルチペアリング端末の数の多さやあるチポイントの対応など、おさえるところはしっかりおさえてる印象!
同梱物
- サポート登録
- 商品保証書
- USB-A to Cケーブル
- 取扱説明書
- 替えイヤーウイング(XS、S、M、L、XL)Mは本体に装着済み
- 本体と充電ケース
イヤーウイングはかなり細かく用意されており、自分の耳に合わせたものに付け替えるればより快適に使えます。
全部で5種類あり、XS〜XLでサイズの幅は非常に広いです。
うわ!取り付けるウイングによってこんなに変わるんだ!
サイズ感・重量
ケースサイズは500円玉より一回りくらい大きい感じです。
比較的コンパクトな部類ですね。
重量はイヤホンはケース込みで約43g、イヤホン片側だけで約4g
比較的軽い部類になります。
ペアリングのしやすさ・安定性
初期設定のペアリングは
- ケースを空ける
- イヤホンを取り出さず背面のペアリングボタンを5秒長押し
- 接続する端末側で接続する
とても簡単でした。
また、ペアリングの切り替えは接続したことのある端末のBluetooth設定からLinkbudsを選ぶだけです。
この切り替えも、すごい安定感でした。
アプリからも再接続が可能で、これもすごい安定感でした。
私の使用した範囲では、接続を失敗したり不安定になったことが一度もありませんでした。
これだけスムーズな切り替えと接続が出来るならマルチポイント機能はなくてもいいとすら感じるまでありました。
マルチポイント機能がなくても切り替えはメチャクチャ簡単だったのに、新たに「マルチポイント」にも対応しました。
同時接続は2台までと少なめではありますが、非常にスムーズな切り替えを実現してくれます。
この安定感はやはり大手メーカーほど、高い印象です。
装着感や運動時の安定性は人を選ぶ
装着したところです。
完全に耳に入れるわけではなく耳の穴の入り口部分と、耳の外側のくぼみにウイングをはめ込む形で固定されます。
耳の穴の部分をグッと押し込む形になるので、長時間使用していると圧迫感は出てきます。
人を選ぶ構造だとは思います。
激しい運動時の安定性は選ぶイヤーウイングにもよりますが、大きめのウイングでしっかり固定すればジョギングなどでも使用できると感じましたが、大きなウイングにすると、その分装着の不快感は増してしまいます。
運動時の利用と快適性は一長一短なんだね。
音質はながら聴きイヤホンとしては最高峰
耳を塞がないイヤホンの中ではトップクラスにいい音質でした。
少し音質が軽い感じはしますが、音の広がりもありますし、深みも感じます。
カナル型の高音質のイヤホンくらいじゃないと気に入らないという人でなければ、満足できるのではないでしょうか。
マイク性能も非常にいい
マイク音質もかなりいい方だと感じます。
十分通話にも耐えることのできる音質ですね。
また、仮に周囲がうるさい環境下でも、環境ノイズを抑え、騒がしい場所でも声だけを抽出して相手に届けてくれるシステムも搭載しています。
本体の操作性→イヤホンに触れずに操作できるのが便利
この機種の非常に大きな特徴として「ワイドエリアタップ」があります。
イヤホン本体だけでなく上の図のエリア程度の範囲ならイヤホン操作が可能です。
イヤホン本体は優しくタップするだけで反応しますが、ワイドエリア内で反応させるには骨をトントンと叩く感じで少し強めに叩く必要があります。
これがめちゃくちゃ便利でした!
イヤホン本体を叩くとイヤホンがずれたり、下手すると外れる原因になりますがこれならその心配はありません。
また、装着検知機能もあります。
イヤホンを外すと音楽が一時停止してくれます。
再度、装着すると音楽の再生があらためてスタートします。
しかも、15分ほど外したままでいると自動で電源をOFFにしてくれます。
至れり尽くせりの機能ですね。
アプリの使用感がすごくいい
正直、機能はめちゃくちゃ豊富です。
全ては紹介しきれないので、私が使う機能を一部紹介すると
- バッテリー残量の確認
- 接続している機器の表示
- 再生中の楽曲の表示
- イコライザ設定
- 本体とワイドエリアタップの設定
- タップ操作の変更
- マルチポイントの設定
- 各種サービスや他のアプリとの連携
個人的には本体のタップの設定を変えることができるのはかなり重要視しているので、ちゃんとできるのが嬉しいです。
少し面白い連携機能として「Auto Play」というアプリと連携させることで自分の現在の状況などに応じて自動で音楽を流すことができる機能があります。
- プラベートタイムになったら音楽をオン
- ランニングを始めたら音楽をオン
- 通話を終えたら音楽をオン
このような設定ができます。
まだ、ベータ版ですが面白い機能ですね。
Linkbudsを一日中つけて、楽しみたいという人にはおすすめですね。
Sony LinkBudsの気になった点
お世辞なしに、欠点が非常に少ない「ながら聴きイヤホン」だと感じました。
ただ、私が少し気になった点を挙げます。
バッテリー持ちが微妙
連続再生時間が本体だけだと5.5時間と他の機種よりも少し短いと感じました。
一日中使うことを想定した、さまざまな連携機能があるのに、ちょっと勿体無いと感じます。
耳の形に依存しやすく、人によっては長時間使用が厳しい
特徴的なこの形状ですが、耳にはめ込むため耳の形によっては痛みなどを感じる人もいる様です。
実はトリも20分以上の連続使用はキツかったです。
購入の際には店頭で試着してみることをオススメします。
Sony LinkBudsがオススメな人
この機種の最大の特徴は
- 安定性
- 多機能
- 高音質
この3点です。
以上をふまえてオススメできるユーザーは
- ながら聴きイヤホンでも音質・性能ともに妥協したくない人
- 料理などをしながら音楽を楽しみたい人
- 2台程度の機器を頻繁に切り替えて使う人
- 過去に端末と接続が頻繁に切れる様な経験をしたことがあり、安定した接続ができるイヤホンを探している人
ワイドエリアタップのおかげで手が濡れていてもイヤホンやスマホを触らずに操作できます!
まとめ
- ながら聴きイヤホンとしては高音質で多機能
- ペアリングのしやすさ、切り替えなどが非常に安定している
- 専用アプリが非常に優秀
- ワイドエリアタップで本体に触れずに操作できる
- 長時間の使用は耳への負担を感じる
- 激しい運動時の使用に向いていない
- バッテリー性能が少し悪い
- 値段が少し高い
個人的には耳への負担さえもう少し軽ければ、メインのイヤホンに確実になっていたと思います。
ただ、これは個人差の問題なので、人によっては十分メインイヤホンになるだけのスペックを備えていると感じました。
予算が許す人で、ながら聴きイヤホンを探している人にはぜひオススメしたいイヤホンですね。
それでは、良いお買い物を!
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