耳を塞がないイヤホン愛好家のトリダイです。
耳を塞がないイヤホンの最大の弱点は「音質」とよく言われる通り、音質が軽かったり、逆にこもっている商品も多いです。
そこで今回ご紹するJBL Soundgear Senseは大口径16.2mmダイナミックドライバー搭載でとにかく音質にこだわった商品となっています。
<PROFILE>
- 元家電量販店スタッフ
- Mac・通信コーナー責任者
- Mac使用歴12年
- Apple Sales Professional
- ズボラ、手が小さい、皮膚弱い、イヤホンが苦手
- 耳を塞がないイヤホンの音質に物足りなさを感じている人
- スポーツシーンなどでガッツリ使えるイヤホンを探している人
総合評価(5段階)
それでは総合的な評価をまずはつけました。
比較項目 | 5段階評価 |
---|---|
音質 | (4 / 5.0) |
マイク品質 | (4 / 5.0) |
本体の操作性 | (4 / 5.0) |
装着感(不快感の無さ・取り回し) | (3 / 5.0) |
機動性(防水・外れにくさ) | (4 / 5.0) |
ペアリングのしやすさ(切り替え含む) | (3 / 5.0) |
アプリの使用感 | (4 / 5.0) |
総合評価平均 | 3.8点 |
かなり音源に左右される機種でバランスがいい部類ではなく、どちらかというと低音がズンズン響くような音源が好きな人に向いている商品だと感じました。
音源を選べば音の振動を耳に感じるほどの響きやステレオ感も結構感じました。
基本情報(同梱物・スペック)
項目 | 機能 |
---|---|
JBL公式価格 (2024年4月時点) | 22,000円 |
カラバリ | ホワイト、ブラック |
接続 | Bluetooth標準規格 Ver5.3 |
コーデック | SBC、AAC、LC3 |
マルチペアリング | 2台 |
マルチポイント | 対応 |
連続再生時間 | 再生時間6時間。 ケース充電併用で最大24時間 |
片耳再生 | 対応 |
重さ | 片耳 約13.1g ケース約69.5g |
本体サイズ(縦・横・厚み) | 4.2mm x 4.3mm x 1.2mm |
防水性能 | IPX54 |
専用アプリ | あり |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
機能的には必要な機能は一通り備えていますし、防塵性能もあるのは嬉しいポイントですね。
また、特徴的な要素としてヘッドバンドが付いてきます。なので、完全分離型ではありますがまるでヘッドバンド型のイヤホンのような装着方法をすることができます。
大型ドライバー搭載のイヤホンは本体も少し大きくなるのは仕方ないですね。
同梱物
- 本体&ケース
- USB-A to Cケーブル(0.5m)
- ヘッドバンド
- 付け方ガイド
- クイックスタートガイド
- 安全上の注意
- 有害物質含有証明書
説明書がかなり簡素ですが、設定自体はクセが少ないので少し慣れている人はすぐに使えるようにできると思います。
逆に慣れていない人は最初少し戸惑う部分はあるかもしれません。
マルチポイント接続などについては説明書ではほとんど触れていないので、その点は人によっては困る気がしました。
サイズ感・重量
イヤホンとケースを合わせると96gほどの重さになります。
ケースのサイズが大きいだけあって、少し重めですね。
イヤホンは片耳で13gとこちらも少し重めになります。
他の耳を塞がないイヤホンと比べて物理的に長時間の使用の負担が大きいと思います。
ペアリングのしやすさ・安定性
次にペアリングのしやすさや切り替えのしやすさをご紹介します。
結論としては設定は普通なんだけど、説明書にあまり詳しく書かれていないから、わかりにくく感じる人もいそう
初めてのペアリング
- ペアリングをしていない状態でケースを開ける
- 本体のブルーのランプが点滅し始めたらペアリングモード
- 接続したい機器側のBluetoothで検索をかけて接続をする
この手順で接続ができます。
非常に簡単ですね。
2台の機器をマルチポイント接続
この機種は2台までの機器を同時に接続することができます。
2台目のペアリング方法としては
- イヤホン本体を一旦ケースにしまう
- 1台目のBluetoothを一旦OFFにするか1台目が接続できない場所でケースを開ける
- ペアリングモードになるので2台目として接続したい機器で接続をする
- 接続が完了したら2台目の機器として接続完了
マルチポイント接続には対応しているので、複数機器をシームレスに切り替えながら使用することもできるのですが、私の環境だとどうも切り替えがスムーズに行われませんでした。
1台目に接続している機器の出力を別のイヤホンやスピーカーに移すとやっと反応する感じでした…
それだとマルチペアリングしているだけでマルチポイント対応としては弱いかな…
装着感や運動時の安定性
耳をふさがないイヤホンでは大切な装着感についてご紹介します。
個人的には装着感はイマイチでした。
長時間使用時の装着感
このイヤホンは耳に引っ掛ける対応なのですが、耳に欠ける部分の素材が固いプラスチックのような素材でした。
例えばAnkerなどは耳周りも柔らかいシリコンを採用しているので、雑に付け外しをすることができます。
しかし、この機種はプラスチック部分を横に開いて耳に装着しないといけないので、その点はかなり面倒だと感じました。
装着時にタッチ操作部分に触れやすいので、誤操作も起きやすい点も気になりました。
着脱以外では硬い素材であることはそこまで気にならず、むしろ固定できたり、角度を付けた装着が出来る点はメリットとも感じました。
スポーツ利用時の安定感
上でも書いた通り、角度をつけてガッチリ固定できるので、スポーツ時にもズレるようなことも少ないですね。
物理的にキツく挟む感じになるのでズレにくいとは思いますが、蒸れなどはきになりますね。
さらに、この機種はヘッドバンドが付いているので耳で固定しない装着をすることもできるのが嬉しいですね。
イヤホン本体をネックバンドの先に取り付けることでネックバンド式にすることができるという面白い発想です。
音質はかなりいいが音源に左右されやすい
音質面では非常にいいと感じました。
低音もしっかり響きますし、音楽全体にしっかりしたボリューム感も感じます。
かなりレベルが高いと感じましたが、1点気になったのは音源によっては凄くこもったような音質になることがありました。
Apple MusicやSpotifyなどはいい音で聴ける反面、YouTubeだと公式でアップされている音源でも露骨にこもった音質になりがちでした、
マイク性能は普通
マイク性能は良くも悪くも可もなく不可もなくといった印象です。
凄くクリアとも言えませんが通話などで使用する範囲であれば問題はないと思います。
本体の操作性はかなりいいが誤操作も起こりやすい
JBLのメーカーロゴの部分がタッチセンサーになっています。
ここの感度がかなり高めで操作感はかなりいいのですが、その分誤動作も起きやすいと感じました。
先にも書いた通りこの機種は着脱時に本体を広げる動作が他の機種と比較して面倒なので、その際にこのタッチセンサー部分に手が触れてしまうことが多々ありました。
こればっかりは利便性とホールド力が悪い意味で干渉してしまった結果だと思いますね。
アプリは自由度が低い
- イコライザー設定
- タッチ操作カスタマイズ
- オーディオモード変更(音質重視・遅延軽減)
- 左右のバランス
- 最大音量リミッター
- イヤホン本体を探す
- オートパワーオフ
かなり多くのことができます。
ですが、個人的には1つ1つのクオリティがあまり高くないと感じました。
- イコライザー:プリセットからの選択のみ。調整も細かいバランス調整がされているというより特定の音域を極端に下げているだけといった印象
- タッチ操作カスタマイズ:2パターンからしか選択ができない(音量操作、再生操作)
- オーディオモード変更:そこまで恩恵がない気がする
JBL Soundgear Senseがオススメな人
- 音楽鑑賞はApple MusicやSpotifyなどの音楽専門のサービスを利用する人
- 音質重視の耳を塞がないイヤホンを求めている人
- 屋外でのスポーツシーンなどでイヤホンを利用したい人
- 複数の端末を頻繁に切り替えて使用しない人
全体的に非常にレベルの高いイヤホンだと感じましたが、コンテンツなどにかなり左右される点は弱点ではありますね。
あと、個人的には複数機器の切り替えが他社製品よりもかなりモタつく印象がありました。
まとめ
- 低音の響きが非常にいい
- 音の響きと深みがある
- 耳へのホールド力が非常に高い
- ケースが大きい
- 耳への掘る度が高い機構で気軽な着脱がしにくい
- 良くも悪くも音源に音質が左右されやすい
- 機器の切り替えが少しもたつく
スマートさや細やかな使い勝手を重視しないのであればかなり良いイヤホンだと感じました。
特に低音がしっかり効いた音質が好きな人にはかなり刺さる製品だとは思いますので、音質にこだわりたい人にはかなりオススメできます。
それでは良いお買い物を!
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